愛媛県仏教会の公式サイトです。

会長挨拶

この度は愛媛県仏教会のホームページをご覧頂き誠に有り難うございます。

令和4年5月17日の愛媛県仏教会評議会で推薦を受け、愛媛県仏教会会長を引き受けることとなりました。

平成30年から宇和島市仏教六和会の会長を務めておりますが、愛媛県仏教会執行部は初めての経験です。

また、コロナ禍ゆえ諸行事が中止となっており、愛媛県仏教会の行事に無知ではありますが、今後は顧問の方々のご指導を頂き役員一同心を合わせ誠心誠意勉めていく所存です。

何卒宜しくお願い申し上げます。

このホームページでは愛媛県仏教会並びに加盟仏教会の情報提供と、お釈迦様の教え、各宗派の教えを通して皆々様の指針となるような情報発信を考えております。このホームページを活用し、混迷の社会のなか仏教の教えを発信できればと思っております。

未熟者ですが格別の護法愛をお願い申し上げ会長就任の挨拶とさせていただきます。

愛媛県仏教会 会長 山崎忠司

活動報告

喜んでもらう喜び

布施をするといえば、持てる者が持たざる者に何かを施すことのように思われがちです。それは違います。財産やお金などなくても、だれもが日々の暮らしの中で周囲の人を幸せにし、自分もまた幸せになれる方法を見つけることが できます。 …

松山市仏教会特別講演会

10月9日(月)に松山市仏教会特別講演会が行われ、313名の方々が来場されました。 講師はチェロ演奏家 伊藤悠貴さま、ハープ演奏家 中村愛さま、また同時開催として、水上貴博さまの絵画展、小林芙蓉さまの書画展も行われました …

生死の苦海(しょうじのくかい)

書記 明源寺住職 櫻井雅之 日本人の平均寿命は2023年度調べでは、男性81,05歳/女性87,09歳(厚労省調べ)だそうです。 私も勘違いしていたのですが、平均寿命とはその年に亡くなられた方の平均年齢ではなく、その年に …

法話

喜んでもらう喜び

日蓮宗 妙典寺住職 植田芳明

 

布施をするといえば、持てる者が持たざる者に何かを施すことのように思われがちです。それは違います。財産やお金などなくても、だれもが日々の暮らしの中で周囲の人を幸せにし、自分もまた幸せになれる方法を見つけることが できます。

たとえば『雑宝蔵経』というお経には、「無財の七施」が説かれています。 七施とは、やさしいまなざしで接する(眼施)、柔和な笑顔を絶やさない(和 顔施)、心のこもったあたたかい言葉をなげかける(言辞施)、この身を人の ために尽くす(身施)、思いやりの心で気配りをする(心施)、自分の席を他 人にゆずる(床座施)、一夜の宿を提供する(房舎施)といったことです。つまり布施とは、相手を思って手を差し伸べるということなのです。そして、「喜んでもらう喜び」という言葉があります。

妙典寺の信行会に、毎月欠かさず参加される 95 才のおばあさんがいます。そのおばあさんがある時、とても寂しそうに、「すっかり年取って、足も弱くなったし、声も小さくなって、本当に情けないことです。」 それを聞いていた方が、そのおばあさんにこんな事を言ってあげていました。「おばあちゃん、足が弱くなってもちゃんとお寺に来とるやない、声が小さくなってもしっかりお経あげとるやない。おばあちゃんがこうやってお寺に来とるのを見てみんな励まされとるんよ。」それを聞いて、おばあさんはうれしそうににっこりとしました。まわりで聞いていたみんなもおばあさんの笑顔を見てにっこり。和んだ雰囲気を感じて、言葉を返した方もほっこりとした様子でした。

相手に幸せを与えることで相手は喜びます。すると喜んだ相手はまた誰かに幸せを与えるでしょう。それが巡り巡って、いつしか私の幸せになって帰ってくるのです。人の幸せは自分の幸せ、別物ではありません。繋がっているのです『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』は宮沢 賢治の言葉です。新年を迎え、世界では戦争、国内では能登半島地震と思うに任せない事ばかりです。そんな中にあってこそ「喜んでもらう喜び」を体得してまいりましょう。

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