愛媛県仏教会は、「お釈迦さまのみ教えを日本に広め継承していくこと」、そして
「伝統仏教各宗派の相互交流」を目的として組織されました。
昭和二年(1927年)に県下の仏教各宗派・地方仏教団22を結集して連合組織として発足しました。
大正時代にあった愛媛県仏教護国団を発展的に解消、当初は旧愛媛県庁の建物の払い下げを受け、松山市勝山町に本部を置きました。
その時の理念として、
「吾等仏教徒ハ内ニハ協和提携ノ実ヲ挙ゲ外ニハ社会浄化ト宗教的信念ヲ鼓吹シ、現代思想界ノ潮流ヲ指導シ人生生活二安定ヲ与ヘテ仏教徒ノ使命ヲ果シ大乗仏教ノ真精神ヲ発揮センコトヲ期ス」
と宣言しました。
この理念のもとに過去におきましては、愛媛幼稚園の創設、災害地の義捐金の募集、中央講師による講演会、ベトナム難民救済金やインドのお釈迦様生誕の地であるルンビニー園の復興資金募集などを行なってきました。
平成31年度の現在におきましては、主には、真言宗・天台宗などの密教各派、曹洞宗・臨済宗・黄檗宗などの禅宗各派、念仏称名を主とする時宗・浄土宗・浄土真宗各派、また法華経を主とする日蓮宗各派など、その垣根を越えて共に活動を行っております。
また愛媛県仏教会は、東・中・南予の各市町村ごとに組織されている18の仏教会によって形作られており、上部組織である全日本仏教会に加盟しております。
主な活動として、年に1度、講師先生をお呼びし、各地域の住民の方々を対象に講演を行っております「仏教文化講演会」、また東日本大震災や熊本震災などの被災地の方々を支援するために、托鉢などを行う「災害義捐金活動」、お釈迦さまの生誕をお祝いする「花祭り法会」などを各仏教会において行っております。
今後も引続き、皆さまの生活の中にみ仏さまの教えが生かされ、より根付いていくための活動を行って参ります。